2024.1.31

元料理人直伝 失敗しない冷凍食品の揚げ方①(Manma版)

こんにちは、Manmaです。

今回は、元和食料理人が教える「失敗しない冷凍食品の揚げ方」です。

最近ではこのような揚げ方紹介レシピや動画はたくさんありますし、正直いまさら感はあるのですが、実はManmaもお客さんからもたまに質問を受けます。一括表示(裏面の原材料などを記載している部分)にも書いているのですが、短い文字だけでは分かりにくいのもありますし、何より失敗しないで美味しく食べていただきたい!ということで今回はこの内容にしました。

さて、本題の前に「元料理人直伝」とありますが、実はこの仕事をする前に約10年の間料理人の仕事をしていました。その時のお話を少しさせていただきます。

もともとは学生時代に始めた飲食のアルバイト(ホールスタッフ)の延長でしたが、厨房に入り包丁を握ったのが20歳の時です。最初は焼き肉店の厨房でした。野菜や肉を切ったり、タレやドレッシングを作ったり、たまにお店のまかないを作ったり。そこで出会った一人の先輩の影響で人生が大きく変わりました。

その人はイタリアンのシェフで事情があって働きに来ていたのですが、味付けのポイント、包丁での切方、加熱時間の重要性、何より「決められたものを作るだけではない料理の楽しさ」を教えてくれました。毎日自分でまかない用の食材を買ってきて、「今日はこんなパスタを作ろうと思う!」という本当にワクワク・ニコニコの楽しそうな顔を見て料理人の「料理への愛情」というものを感じた気がします。それは「料理を作ることの楽しさ」「食べた人がおいしいと言ってくれる嬉しさ」の両方だと思います。有難いことに「手伝ってよ」と声をかけてくれて少しずつ手伝ううちに楽しくなっていたというのが正しい表現かもしれません。

その後、本格的に料理を勉強しようと思い和食を志すようになりました。大阪に移り住み働いたお店でもたくさんの先輩方との出会いがありました。(料理の世界では先輩のことを兄さんと呼びます)ここでも同じように決められた仕事だけをこなすのではなく、自分で覚えたいことや触ってみたい(調理したい)食材を自分で買ってきて試してみる。また教えてもらいたいなら、朝早く来て兄さんの仕事を終わらせて時間を空けてお願いする。(改めて考えるとなかなかの体育会系ですね笑)でも自分の腕っぷしがすべての職人の世界は料理に限らずこのような感じなのかもしれません。

※料理人時代から愛用している包丁

そのような世界でもまれて遅いスタートながら料理人を目指し、「ゆくゆくは自分のお店を」と夢を膨らますことになりました。

あれは忘れもしません、初めて参加した月に1回の試食会のことです。

急遽欠員のため参加し代役で揚げた「ハモと季節野菜の天ぷら」4人前だったと思います。

各店舗の料理長や副料理長、会社の社長、副社長をはじめとした役員の方々に試食してもらったのですが、結果は散々。

「お店で出して料金をもらうに値しない」

「レベルが低い」

揚げ物はフライも天ぷらも同じと思っていた考えをひっくり返されました。

実際いま思い返してもひどい仕上がりだったとは思いますが。

その日は悔しくてまっすぐ家に帰れず、淀川の河川敷でぼっーと川を眺めていました。

それから「揚げ物」を勉強しました。フライと天ぷらは別の料理と認識し、素材によっての温度や揚げ時間など回数をこなし、実際食べてみての繰り返し。

今はご家庭でも揚げ温度を設定できたり時間もタイマーで調整できるのでそこまで必要はありませんが、以上のような経験から元プロの立場で、なるべく簡単に失敗しないようにご説明できればと思います!

少し前置きが長くなりすぎてしまいましたので、本題は次の記事で書きたいと思います。

ここまで読んでいただいた方申し訳ありません!笑