2023.3.3
えびのお話⑤『船凍天然えび』~天然えびの中でも希少な船凍天然えびとは?
こんにちは、Manmaの堀です。
花粉ですね、、、はい、花粉です。ついにこの時期が来てしまいました。暖かくなってくれるのはとてもうれしく、ワクワクするのですが今年は例年に比べてソレが「多い」とのことです。私自身、料理人時代もこの時期は鼻水による鼻ツマリで味見できなかったことを思い出しました。みなさまもくれぐれもお気をつけてお過ごしください。(とりあえず我慢ですね笑)
さて、本題ですが、今回はえびのお話第5回、「船凍えび」とは?です。
◇船凍えびとは?
船凍えびとは、その名の通り「船上」で「凍結」したえびということです。船上で網で水揚げした後、そのまま頭取りや選別などの「1次加工」をしすぐに凍結したものです。
前回お話ししたえびの種類ではなく凍結方法なんですね。おそらく「天然えびと養殖えびの違い」は一般的にそれほど意識している人は少なく、さらに「天然えびの中でも希少な船凍天然えび」と言われても「?」というのが正直なところではないでしょうか?
また、「船凍えび」が希少で特別ということは、それ以外のえびは「どんなえび」ということですよね?
◇陸冷えびとは?
船凍えびではないえびは「陸冷えび」と言います。字のごとく船で漁獲後、陸まで持って帰って工場で処理し凍結したものになります。一度漁獲のため港を出港すると1週間以上航海に出ます。1日に数回網入れをし漁獲していきます。そのため始めに獲ったものと最後に獲ったものでは時間的に差が出てしまいます。陸玲の場合は大きな水槽に入れ保管しますが、死んでしまうえびも多いと聞きます。そのため黒変防止剤や酸化防止剤を使わざるを得ないというのが現状です。
※えびの黒変とは ⇒ https://manma-hori.com/news/2023/01/614/
◇船凍えびが重宝される理由とは?
船凍えびの特徴は、2つです。
『鮮度』と『薬品を使用していないこと』
鮮度は、漁獲後すぐに処理し船上にて凍結していることからです。また鮮度にもつながりますがすぐに処理をするので「黒変」などの現象が少ないため薬品を使用せずに済みます。
『鮮度』と『無添加(黒変防止剤や酸化防止剤など)』がポイントです。
また味の面でも個人差もありますが、胃もたれなどの食べた後の残った感じや、すっと胃に吸収されていく自然な感じでも大きな違いがあるとManmaは考えています。
日本に輸入されている天然えびの中でも、船凍えびは数も少なく貴重です。理由は「扱いが難しいから」というのもあります。Manmaの商品でも購入していただいたお客様から「解凍したら黒くなった」というお声も稀にいただきます。申し訳ないという気持ちもありつつ、でも少し立ち止まって考えてみると、、、
えびは本来黒くなるものです。
でも黒くなると見た目も悪く商品価値が下がります。
そのため「黒変」を「防止」するための「薬品添加物」を使用するのです。
必ずしもそれが悪いことではないと思います。
見た目が悪く、売れ残り廃棄されるのも勿体ないですから。
Manmaは祖父の代から天然えび、特に船凍天然えびのこだわってきました。
祖父になぜ船凍天然えびにこだわるのか聞くと「、、、おいしいから」と言っていました。
もちろん味の面もありますが、今思えば、それ以上の「想い」もあったのではないかと思います。
自社ブランドとしてManmaを立ち上げて約10年になります。
少しづつですが、Manmaのえびの良さを理解していただける方も全国に増えてきました。そんな方々に応えられるようこれからもしっかり良い素材・商品を目指していきます。引き続き応援、ご愛好の程よろしくお願いいたします!